衿の合わせ方により
必要になる抱巾の量が変わります。
抱巾とは
厳密には身八つ口の下の位置の
前身頃の巾になります。
ざっくり、胸回りの身巾です。
衿崩れの原因の一つにもなりますので
見直す価値はあるかと思います。
詰めた衿合わせの場合
黒色の線がバストトップを通っているのがわかります。
☞☞☞抱巾がたくさん必要です。
衿をシャープに合わせた場合
黒色の線がバストよりも脇の方を通っているのがわかります。
☞☞☞抱巾は少なくても大丈夫です。
衿元は長襦袢で決まります!!!
衿元の決まりがなんとなくでも
うまくいかないときは
長じゅばんを見直してみましょう。
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【参考までに】
計算から出す方法がありますので、載せておきますが、着姿で判断するほうが良いです。
抱き巾=(バスト÷4)+1cm~2.5cm
参考までにこの計算式で算出してもよいと思います。
個人的には、この式で算出した寸法で作ることはお勧めしません。
着姿を確認した後、確定したほうが良いです。
抱き巾=前巾-1cm
仕立てをするとき、基本的には前巾より1cmぐらいしか詰めることができません。
抱き巾をつけるか聞かれる場合はほとんどないと思いますが、ヒップが95cm以下の場合、この寸法で抱き巾をつける場合が多いです。
関東地方ではこの場合が多いようです。
名古屋では、呉服屋さんのお好みなどによっています。
抱き巾=前巾
「通し」と言われる仕立て方です。
関西地方ではこちらを好まれます。
衿合わせが鈍角にかたは、抱き巾が多く必要なのでお勧めです。
私は、浴衣をこの仕立てにしています。